30代になっても奨学金を返済中の私が、昨今の奨学金問題について語る

こんにちは。七海です。

さいきん、ネットや報道番組などで、よく奨学金問題が取り上げられているのを目にします。

私も奨学金返済中の当事者として、そのようなニュースを興味深く見ています。

奨学金問題とは?

奨学金は、今や専門学校や大学に通う人の約半数が利用しているんだそう。

私と夫も例にもれず、在学中は奨学金のお世話になり、大学卒業と同時に返済がはじまりました。

奨学金問題として取り上げられているのは、下記のようなことです。

  • 奨学金の返済が困難になり、自己破産する若者が増えている
  • 返済が滞ると、厳しい取り立てを受ける
  • 3ヵ月滞納すると、ブラックリストに登録されて社会的信用を失う

財産の差し押さえや、提訴まで起こっているようです。

こわいですね。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は返済が厳しい場合、月々の返済の減額や一定期間返済の停止を行うことはできます。

しかし返済総額(元本・利息)が減額されることはなく返済期間はその分長くなります。

なぜ私は奨学金を借りることになったのか

親に詳細な事情は聞けていないのですが。

おそらく、実家を出て県外の大学に通うことになったからだと思います。

学費はすべて両親が負担してくれましたが、下宿による費用(家賃・生活費など)を奨学金でまかない、足りない分はバイトをして稼いでいました。

奨学金を借りた当時のこと

大学に進学する際、父にこう言われたのを覚えています。

奨学金を借りることになるけれど、返済は社会に出て働くようになってから月に1万ずつくらいだから、そんなに負担にはならないと思う。

私はとくに何も思わず、「そっか、わかった」と返事をしました。

借金を背負うという重たい感覚はなく、「お金が足りないからちょっと借りて、将来少しずつ返せばいいんだな」という軽い認識でした。

「返済はそんなに負担にはならない」は正解か

父の言ったことは、間違っていなかったと思います。

実際に社会に出て働くようになれば、月に1.5万ずつ返済することはわりと容易いと感じました。

私が新卒で入った会社は月に手取り15万の薄給で、しかも業務のために車を持つことが必須。

会社に入って早々、ローンをくんで中古車を買わされました。(ブラックですね。笑)

いろいろとお金がかさみましたが、必死に家賃が激安の物件を探し、当たり前のようにコツコツ返済してきました。

月に2万ほどですが、貯金もしていました。

しかし、新卒で入った会社を約2年で退職すると、状況が一変します。

収入が途絶えたとき、借金の重みがわかる

会社を退職後、しばらく無職になった私。

そんな収入が途絶えた私に、容赦なく年金や保険、住民税などの請求書が送られてきます。

少ない貯金はみるみる減り、通帳の残高の底が見えはじめてきました。

奨学金も、毎月決まった日に機械的に引き落とされます。

「やばい、働かなきゃ。」

幸い私は健康だったので、すぐに次の職に就くことができました。

ですが、もし体調を崩して働けない状況になっていたとしたら、どうなるでしょう。

一歩間違えば、私も自己破産していたかもしれません。

ますます厳しい時代へ

私たちの親世代は、終身雇用が当たり前で、母親は専業主婦でも問題なく生活できていました。

私の両親もほぼ父の一馬力でしたが、新築の家を建て、子どもを3人産み育てました。

県外進学のために奨学金を借りたものの、子ども3人を平等に県外の大学へと出してくれ、学費をすべて負担してくれました。

両親には、本当に感謝しています。

しかし、これからの時代、同じようにいくでしょうか。

私たちの子ども世代が生きる時代

急速にすすむ少子高齢化、税金の値上げ、非正規雇用の増加。

今の私たち世代でさえ、厳しい状況にさらされています。

実際に私たち夫婦も、雇用の不安定さや貯金の少なさ、借金(奨学金返済)がまだまだ残っていることなど、経済的な理由で子どもをためらっている状態です。

産んだらどうにかなる、という気がしない…

少子高齢化の弊害は、まずます加速していくでしょう。

そんな厳しい時代の流れを肌で感じているからこそ、私はもし子どもができたら、その子には奨学金を背負わせたくありません。

奨学金を借りて良かったこともある

と、ここまで奨学金のマイナス面ばかり書いてしまいましたが。

なんか、暗くなっちゃってすみません(笑)

奨学金を借りていて、良かったと思うこともあるのです。

正常な金銭感覚が身についた

これに尽きます。

はじめから固定費に奨学金の返済が組み込まれているので、無駄遣いはできず、自分が本当に満足できることに厳選してお金が使えるようになりました。

家賃を安く抑える、保険は数社を徹底的に比較検討して決める、など固定費削減の考え方も自然と身につきました。

「収入を上げよう」とスキルアップに励んで転職に踏み切ったのも、お金への危機感があったからだと思います。

私は過去に2回転職をしていますが、年収は250万→300万→350万と上がってきています。

固定費は抑えたまま収入が増えたので、自然と貯金できるスピードが上がり、28才で結婚する際、挙式費用や引っ越し費用なども自分たちの貯金でまかなうことができました。

奨学金に感謝

奨学金のおかげで、私は行きたかった県外の大学に行くことができました。

親元から離れて過ごした4年間の大学生活は、かけがえのない私の宝物。

さまざまな人との出会いや、たくさんの経験が、私の人生を広げ、そして深めてくれました。

今の私があるのは、両親と奨学金のおかげなのです。

正直、奨学金の返済について「毎月痛い出費だな」やら「このお金を積立投資に回せたら…」などネガティブな気持ちになってしまうこともあります。

でも今、過去に戻ってもう一度選択し直せたとしても、私は奨学金を借りて県外の大学へ進学する道を選ぶと思います。

これからも、感謝の気持ちを忘れず、前向きな気持ちでコツコツ返済していきたいです☆

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